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『河童~具体的な何か~』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト42

『河童~具体的な何か~』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト42

あの子がこの池で亡くなってからもう10年が経つ。 それからは、誰かが水面に人影を見ただの適当なことを言って、噂になったりしていた。 「なぁ。」 「・・・?」 「なぁて!」 誰に話しかけられたのか分からず、きょろきょろしていると突然顔に冷たいものがかかった。 「つめた!」と思わず口から出るも、どこから飛んできたのかも分からない。 「ここやて。ここ。池んとこやんか。」 「ヒっ!」僕は恐怖のあまり声が上づってしまった。 そこには河童の格好をした親父が池に立っていた。 ...

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息子1歳6カ月『歩行と、ポイッと、おいしいと』

息子1歳6カ月『歩行と、ポイッと、おいしいと』

『歩行』 もう歩くのは完ぺきに近く、全然こけない様になりました。 はいはいの期間が長かったからか、こけ方が上手く、必ず手を着くしお尻から着地します。 とにかく歩くのが嬉しくてたまらず、イオンモールなんかで放してやると、 笑いながら凄い勢いで歩いていきます。 階段も好きで階段を見つけると、見境なく登ろうとします。 ボタンも好きでゲーセンで歩かせてあげると、ボタンというボタンを押しまくり、楽しそうにはしゃいでいます。 歩きたくてしょうがない衝動は大変で、止まることなく動...

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『プール~勉強する意味~』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト41

『プール~勉強する意味~』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト41

『プール~勉強する意味~』 どこからかプールの匂いがして、なにか遠い昔の記憶が横切った。 あれはいつだったかな。誰かが何かを言ってたな。大事な事だった気がする。 ドン!助手席で息子が塾で配布された英単語帳を放り投げた。 「こんなもん意味ねぇよ。」 これが最近の息子の口癖だ。 なにもかもが面倒くさい年頃なんだろう。俺にもそういえばあった。 とにかく何をするのもイライラしてて、それに対して自分でもダメだと気付いているから、誰かにやいのやいの言われるのが嫌で。 日々...

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『プール~水泳~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト41

『プール~水泳~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト41

『プール~水泳~』  昨日、プール開きの集会があった。  そして、今日からプール――そう、水泳の授業が始まる。  俺の学校は、教員が少ないから、学年の教員がプールの監視をしたりするらしい。  この説明を受け、俺はとても楽しみで仕方がなかった。  二限、俺のクラスは体育で。  つまり、水泳で。  俺は隣にいる川原さんに「あの」と声をかける。 「俺は女子更衣室を監視しているんで、川原さんはどうぞ野郎を見ていてくだせぃ」 「何を言っているんだ、馬鹿」  川原さんは回...

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『プール~見えたもの~』白川湊太郎-ショート小説コンテスト41

『プール~見えたもの~』白川湊太郎-ショート小説コンテスト41

『プール~見えたもの』 「おとうさん、プール!」 「わかってるよ」 「すげえ、おおきい!」 「だから、わかってるって」 息子をプールに連れてきたのは初めてだった。小学校では何度か入っていたようだが、民営の大型温水プールを目の前にした息子は大騒ぎだった。 「おとうさんみてて!」 息子が勢いよくプールの中に飛び込んだその瞬間、ピピピッ、と大きな音が笛の音が響いた。 「そこ、飛び込まないで!」 監視員の男性がすぐにこちらへ来て注意をする。だが当の本人は飛び込んだ勢いそのま...

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JR茨木近くの『らぁめん真』に行ってきた件

JR茨木近くの『らぁめん真』に行ってきた件

食べログ点数3.61 たまに昼時にみると行列が出来ているのでずっと気になっており来店。 中は10人程入れば満員になる小さな店構え。こりゃすぐ満員になるわけだ。 食べログの点数が3.61なので期待はしていたが、なかなかあっさり系で美味しかった。 メニューは醤油、塩、あともう1つぐらいあったかな。写真は醤油。 飲み終わりに行くも良し。女性も好き系のラーメン屋。 JR茨木近くということで交通の便も良し。 夕飯に困った時の有力な候補地を見つけた。

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茨木マダムの溜まり場『PISOLAピソラ』へ行ってきた

茨木マダムの溜まり場『PISOLAピソラ』へ行ってきた

茨木のピソラ真砂店へ行ってきました。 いつ行っても駐車場がいっぱいで 『ここにどうやって停めたらええねん』というスペースだけ空いてたりします。 よく見ると駐輪場もいっぱいで近くの子連れ主婦が大部分をしめています。 何が売りかというと、やはり 『キッズプレート100円』という点。 この目玉メニューにより子連れ主婦が来ます。そしてドリンクバーを用い、長居するというパターンです。 ドリンクバーもなかなか充実していて、20種類以上のドリンクが楽しめます。...

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『犬~特別~』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト40

『犬~特別~』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト40

『犬~特別~』 【俺は犬だ。なぜか、耳と尻尾がある。 人間からしたら、俺のこの秘密はキショイんだろうなぁ。】 耳をセロテープでとめて、バレないように髪の毛を長めにしている。尻尾は常にケツに挟んでる。 ウンコするときは大変で、いちいち気を遣う。あと大勢で着替えなあかんときも大変。 俺のパンツを履くスピードは世界一やと思う。将来いつかセックスするときはどうしようか? シリコン製のケツのパッドを作ってもらって、それを装着しようか。世間広いねんから一人ぐらい ケツに割れ目な...

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『犬~序列~』白川湊太郎-ショート小説コンテスト40

『犬~序列~』白川湊太郎-ショート小説コンテスト40

『犬~序列~』 「犬、飼いたいんだけど…」 娘の塾と私の仕事、その両方の都合が良くて家族三人が揃った数少ない夕食の機会を狙って恐る恐る尋ねてみた。 「ええー。誰が世話すんのよ?」 「もちろんお父さんがするから」 「ん、なになに、お父さん犬飼うの?」 娘はテレビの方を向いたまま会話に参加してきた。食事中はテレビを観ないようにと保育園の頃から何度も注意していたが一向に直す気配がなかったため、中学校を卒業した時点で夫婦ともに諦めてしまった。 「そうみたいなのよ。自分で世話する...

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『犬~ペット~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト40

『犬~ペット~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト40

『犬~ペット~』 いつものように、首輪をして。  リードも忘れないように。 「さ、行こうか」  僕が微笑むと、彼は嬉しそうに頷いた。  近くの空き地に着いたら、リードを放す。  そして、持っているボールを投げる。  彼はそれを追いかけて、持って帰る。 「良い子だね」  頭を撫でて、もう一度。  今度は、先ほどよりも速く持ってきた。  そうやって、しばらく遊んだあと。  僕は彼を呼び、リードを持つ。 「ご飯をかって帰ろうか」  僕の言葉に、彼は目を輝かせ...

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