『オプション〜コント結婚式〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト⑥

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『オプション〜コント結婚式〜』

ボ「いらっしゃいませ。今日はどういったご用件で?」
ツ「いや、式場さがしてまして。色々見て回ってるんですけど、迷ってるんですよー。ちょっと見積もりだけでもたててもらえませんか?」
ボ「もちろんです。お客様。日取りは決定していますか?」

ツ「ゴールデンウィークなんかはー、高いですよね?」
ボ「そうですねぇ。人気の日取りは少しお高めになります。少し待ってください。。。。。はい大丈夫そうですね。」
ツ「そうですか!値段はばっくりどのくらいでしょうか?」

ボ「なにかご希望などございますか?」
ツ「いやぁ、いたって普通のやつでかまわないんですが」
ボ「では、このスタンダードプランでいかがですか?ウェディングドレス、タキシード、神前式、披露宴会場、お食事60名様分、ウェディングケーキ付きで」指を2本たてる

ツ「に、二百ま」
ボ「二百円です。」
ツ「やっすいっすねー!」

ボ「スタンダードプランの流れを説明しますね。まず韓国人の神父が新郎様を教会へごあんないします。」
ツ「ちょちょちょちょちょっとまって。韓国人の神父?」
ボ「そうですよ。ネパール系の」
ツ「ネパール系?英語はなせるんですか?」
ボ「いえ、ハングルしか話せませんよ。お客様すみません。スタンダードプランはネパール系韓国人と決まってるんですよ。」
ツ「どこに需要あるんですか。」

ボ「ちなみに、オプションで片言のアメリカ人に変更できますがどうなさいます?」
ツ「オプションあるんですか!?変更してください。お願いします。」
ボ「10万しますよ。」
ツ「お願いします。」

ボ「かしこまりました。さらに一万円追加オプションで神父をジローラモにも変更可能ですが。」
ツ「目が散るんで結構です。」

ボ「では片言のアメリカ人が神前式に引き続き、披露宴の司会も行います。」
ツ「ちょっと待ってください!司会も引き続くんですか?」
ボ「引き続きますよ。もちろんです。オプションでは、徳光和夫の姪に変更出来ますが。10万しますよ。」
ツ「変更で!ちょうどいいラインです!姪ぐらいが目が散らなくて良いです!」
ボ「お客さんオプション付けますねー。ありがとうございます。」
ツ「早く制度変えた方が良いですよ。」

ボ「そしてケーキカットですが新郎新婦が手を合わせながら、初めての共同作業、アップルパイをカットします。シナモンの匂いが会場中に広がり大変もりあが」
ツ「オプションあります!?そのケーキ!オプションありません?」
ボ「お客さんオプションつけますねー。ありますよ。モンサンミッシェルをモチーフにした1メートルのウエディングケーキが。」
ツ「変更しましょう!最高のオプションです。言い値で結構です。」

ボ「オプションもつけて最高の結婚式になりそうで私もなりよりです。さらにBGMもずっとビギンですよ。さいこ」
ツ「オプション!オプションありません?BGMのオプション!」
ボ「求めますねー!でもBGMに関してはビギンオンリーなんです。」
ツ「いや、ビギンに結婚イメージないでしょ!南の島感が強過ぎますよ!」
ボ「すいません。ビギン生唄ライブピアノバージョンしかないんです。」
ツ「ビギン来るんですか!?200円の経費割どーなってんすか!?」
ボ「常駐してるんです。オプションでたまにミュージックフェア出てるんです。」
ツ「そっちがオプションなんですか!?でも最高です!ここで決めちゃおうかな!」

ボ「ありがとうございます!では、乳首透け透けのタキシー」
ツ「オプションは!?」
ボ「200万しますよ。」
ツ「やめさせてもらうわ。」

〜黒川洸太郎〜

ショート小説コンテスト

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