『美女〜時空を超えて〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト④

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『美女〜時空を超えて〜』

司会「時空を超えたミスユニバース。第一回は2016年の日本へ世界三大美女のみなさんにお集まりいただきました。」
観客「パチパチパチ…」
司会「まずはエントリー№1クレオパトラさんです」
クレオパトラ(以下:ク)「わらわはクレオパトラ7世、紀元前のエジプトで女王をやっておる。小鳥のような美しい声と巧みな話術で多くの男性を魅了してきたぞ。」
楊貴妃(以下:楊)「そんなこと言っておるが、そちは当時の世間一般でも特別美しいわけではなかったみたいではないか。」
小野小町(以下:小)「皇帝のカエサルさんも、あなたの容姿に関しては何もコメントしてませんもんね」
ク「そなたたち、うるさいぞ!」

司会「続いてはエントリー№2 楊貴妃さんです」
楊「余は楊貴妃と申す。中国唐代の皇妃をしておる。玄宗皇帝が余を寵愛しすぎたために安史の乱を引き起こしたと伝えられていることから傾国の美女とも言われておる。特技は琵琶で、好きな食べ物はライチであるぞ。」
ク「そなた、当時はなかなか太っていたらしいではないか?」
楊「豊満な姿態と言わぬか。唐代ではそれが理想とされていたのだ。」
小「2016年の日本ではただのデブですからね。おそらくライチ食べ過ぎたのでしょう。」
楊「余に向かって失礼だぞ!」

司会「さ、最後にエントリー№3 小野小町さんです!」
小「わたくしは小野小町と申します。平安時代の女流歌人です。」
楊「そなたに限っては世界三大美女でもないではないか。」
ク「“世界三大美女”でそなたのこと含めているのなんて、日本国だけであるのだぞ。」
小「え、そうなのですか!?」
楊「世界的にはギリシャのヘレネが三大美女に入っておる」
小「それではわたくしはなぜ呼ばれたのでしょうか」
ク「それは開催国が日本国だからであろうな」
小「本当ですか⁉」
司会「・・・」
小「なんだか美人でもない人や太っている人にも負けてしまった雰囲気ですね…」
ク「なんだその言い方は!?」
小 「なにって、お話や楽器のことばかりで、本当の美女は一人もいないではないですか!」
ク「もうよい、武力で片づけてしまおうか。カエサル、軍隊の突撃準備を!」
小「文徳天皇、兵の招集をお願いします!」
楊「玄宗皇帝、こちらも準備を!」
司会「第一回時空を超えたミスユニバースは中止です!また次回お会いしましょう!」
こうして世界三大美女がきっかけで世界三国での大戦が始まったのだった…

〜白川湊太郎〜

ショート小説コンテスト

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