『無間人形―新宿鮫』大沢在昌

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直木賞作品。男のハードボイルド小説。物語の組み立て方に無駄が無く、すべての伏線と、すべてのキャラクターに意味がある。

警察内部、麻薬取締についてかなりの知識があり、上層部との兼ね合いや、暴力団とクスリの関係性、やくざとチンピラと官僚と政治家と卸屋の関係性が、分かり易くすべての道筋が丁寧に語られる。
様々な視点が読者を飽きさせない構成にもなっている。

ストーリーは新宿にキャンディーという新種のヤクが流行する。それを売る10代の若者。そこに売る19歳の未成年すれすれの若者。喋るか、喋らないか。鮫島は彼らの人生と対峙しながら、大本の製造者を探っていく。辿り着いたのは財閥の義子。金も名誉もある昇と進は何を求め、どのような経緯でヤクに手をだしたのか?

クスリに手を出したもの。クスリを売買したものの後世がなんとも信じがたい位に残酷で惨い現状である。

直木賞納得の無駄が無く知識抱負な秀逸な作品。ただ、新宿鮫シリーズがもっと読みたい!とは思わなかったので☆は4つ

作中名言「私ひとりが望んでも、彼女ひとりが望んでも幸福には繋がらない。まちがいか、まちがいでないかはさほど重要ではない。」
「ただ汚したかったんだ。」

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