『角〜一部ではない場合〜』桃川涼太郎−ショート小説コンテスト⑨

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『角~一部でない場合~』

◯がつ△にち あめ

きょう、あじさいのしたで、かたつむりをみつけました。からが、たくさんつぶれていて、おかあさんが、「かわいそうに、しんじゃうね」といいました。あめで、びしょびしょになって、しぬのはかわいそうなので、おうちにつれてかえりました。むしかごに、土とはっぱをいれて、かたつむりをいれました。おかあさんが、きゃべつとにんじんも、いれてくれました。かたつむりが、ゆっくりうごきました。めも、つのも、ゆっくりです。ヤドカリは、すごくはやく、かいがらにかくれるので、かたつむりは、ちがうなとおもいました。しぬまえだから、げんきが、ないのかもしれません

◯がつ□にち はれ

かたつむりは、まだ、いきています。うごきは、ゆっくりだけど、つのは、すこしはやくうごきます。きょう、かたつむりのつのが、「わたしは、フーリエだよ。」「ぼくは、ハジェだよ。」といいました。かたつむりがしんじゃうと、つののフーリエもハジェもしんでしまうので、ふたりは、かたつむりがしんじゃわないように、力をかしているといっていました。よる、かたつむりとフーリエとハジェとぼくの4にんで、ほしをみました。「ふたりは、かたつむりから、でられるの?」ときいたら、「でられるよ。ゆうきくんが、ちきゅうから、でられるのといっしょだよ。」とおしえてくれました。ちきゅうからでるときは、ロケットにのるので、のって、うちゅうにいってみたいとおもいました。それから、うちゅうをそうぞうしながら、ほしがきれいだね、とおしゃべりしました。

◯がつ☆にち くもり

きょうは、フーリエとハジェが、りんごがたべたい、といいました。りんごときゃべつをいれてあげると、むしゃむしゃおいしそうに、りんごだけ、たべました。かたつむりは、きゃべつがすきだとおもっていたので、びっくりしました。それに、ほかのかたつむりは、さわると、めや、つのがひっこむのに、ぼくのひろったかたつむりは、あまりひっこみません。「かたつむりは、はずかしがりやだけど、わたしたちは、はずかしくないから、ひっこまないの。」とフーリエがいっていました。かたつむりは、はずかしくて、からにはいりたいのに、ふたりがはずかしくないから、からにはいれないのは、かわいそうだな、とおもいました。もしかしたら、ちきゅうも、ぼくがいて、おもいどおりにうごけないときが、あるのかもしれません。

□がつ◯にち あめ

「きょうは、だいじなはなしがあるんだ。」と、ハジェがいいました。フーリエとハジェは、かたつむりのつのなので、かたつむりからでるには、べつのいきもののからだに、うつらなければいけないそうです。それは、とりです。かたつむりといっしょに、とりにたべられて、フーリエとハジェは、しぬまえに、たまごをうむといっていました。「ゆうきくんは、あのあめのひみたいに、かたつむりをたすけるの?」フーリエがいいました。あのあめのひみたいに、かたつむりを、たすけたいとおもいました。でも、フーリエとハジェも、たすけてあげたいなとおもいました。

□がつ△にち はれ

きょうは、かたつむりとフーリエとハジェと、おわかれしました。フーリエとハジェが、あさ、ぼくに、「さようなら、たのしかったよ。」といいました。それから、にょろにょろと、にわへでていきました。あじさいのところにつくと、フーリエとハジェは、にじいろに光りはじめました。すぐにとりがとんできて、かたつむりとフーリエとハジェをたべてしまいました。ほんとうに、あっ、というまでした。フーリエとハジェは、もう、かたつむりのつのではなくなりました。しぬまえに、ふたりは、たまごをうんだかな。かたつむりは、つのを、おもいどおりに、ひっこめられたかな。

きょうが、はれで、よかったです。

2ねん1くみ たなかゆうき

−桃川涼太郎−

ショート小説コンテスト

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