月と蟹

直木賞をとった道尾秀介の一冊。

父を亡くし、母は同級生の父と恋愛をし、祖父はその同級生の母を事故で死なせてしまった。小学5年生の主人公慎一のヤドカリに願う思いは完全犯罪を誘発する。

思春期の少年少女の心理描写がゾクゾクする。紙一重の中で生きている人生の危うさが詰まっている。

どちらかの糸をひくと、どちらかの糸が引っ張られる、自然の摂理が、一生懸命生きる人でも、どうしようもない現状を誘発してしまう。

願いと現実は少なからず離れていた方が良いのかもしれない。

そんなことを感じた本

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