『僕のメジャースプーン』辻村深月

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【表面上が満たされればそれは満足なのか。】

凄い小説だと思った。この辻村深月はこうも自分の考えてることとドンピシャにハマってくるんだなと。

こうもシンプルに、分かり易く、人を導けるんだなと。社会風刺も利いているし、物語の関連性も小説をもり立てている。

物語は、2ちゃんねらーのしょーもない奴に、ふみちゃんが大事に育てていたうさぎをバラバラに殺されるところから始まる。

相手を絶対的に服従させる言葉が使える能力を持つ主人公の小学生は、その加害者になんという言葉を使うのかという話。

その一言を言うために、400ページを使い悩み抜く。

それくらいの言葉であり、それくらいの覚悟がそこにある。

言葉の質。言葉の量。

言葉の重要性や必要性が、生産性の高い文章力でシンプルに表現される。児童文学にもしたほうがいい。言葉を甘んじてる人は読んだ方が良い。

自分の思い通りになることと、

自覚がなく他人が思い通りに動くこと。

それは果たして意味をなすことなのか?

作中名言 「責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって、『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです。」

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