黒川洸太郎の小説 一覧

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『梅雨〜焦燥感と危機感〜』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト12

『梅雨〜焦燥感と危機感〜』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト12

『梅雨〜焦燥感と危機感〜』 目を覚ましスマホを観る。11時だった。昨日4時まで起きてたからだろう。 流行りの漫画を一巻から五十四巻まで一気読みした。次巻は一ヶ月後だという。 スマホのロックを解除し、SNSを立ち上げる。通知が来ていて見てみると一件イイネが付いていた。 誰がイイネを付けたんだろうか。辿っていくと釣りだった。外は雨が降っている。 今日はバイトが休みだ。腹が減ったけど作るのが面倒だ。 ラーメンでも食いにいこうかな。時給850円分を一食で食べるのか。 チャリ...

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『壁〜初恋〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト11

『壁〜初恋〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト11

『壁〜初恋〜』 ポケットに手を突っ込みウォークマンを聴きながら歩く。 これが今のところ僕に出来る一番のかっこつけだ。 この壁の前を歩く時のデフォルトスタイルになっている。 見てるかな。まだ登校には早いだろう。 図書館に行くのは読書が好きな訳でなく、 下校時間を遅くしているのだ。 コンビニによって肉まんを買う。 それを食べながら、この壁の前を歩く。 出来るだけ男らしく。片手はもちろんポケットだ。 見てるかな。もう部屋にもどってるだろう。 ナイキの靴を履き、イヤホンを付け、パーカーのフード...

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『商店街-時代とイオンと時々息子』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト10

『商店街-時代とイオンと時々息子』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト10

『商店街-時代とイオンと時々息子』 『イオンが出来るらしい』 こんな噂が立っても何もしないこの商店街は糞だ。八百屋も喫茶店も何も考えないのだろうか?このままでは生活出来なくなるという焦燥感が全体的に欠けている。何代も続けてきた暖簾に誇りは無いのだろうか? 俺にも生活がある。一年前古着屋をオープンさせてからそれなりに稼ぎを得た。商店街の客層の平均年齢をぐっと下げ、活性化に一役買ったと自負している。 リアル店舗だけじゃ売上が立たないからネットでも売ってるが、なにかと面倒くさい...

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『角〜桃太郎続編〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト⑨

『角〜桃太郎続編〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト⑨

『角〜桃太郎続編〜』 昔昔あるところに、お爺さんとお婆さんが暮らしていました。 お爺さんは山へ芝刈りにお婆さんは川へ洗濯へ行きました。 そうすると川から大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました。 (中略) 桃太郎は鬼を退治し、村から巻き上げた金銀財宝や食料、戦利品として鬼の角を持って帰りました。 村人は何も恐れるものが無くなり平和に暮らしました。 月日が経ち、村人は自分が生きていく以上には働かなくなりました。 先日までは働かなければ鬼に殺されるという恐怖があ...

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『水槽〜なつくなよウンコマン〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト⑧

『水槽〜なつくなよウンコマン〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト⑧

『水槽〜なつくなよウンコマン〜』 「おいウンコマン。お前のウンコめちゃくちゃ長かったなぁ。」コンドウがクソほど面白くないイジリをしている。 キムラは無視を決め込んでいる。 「朝なに食ったらあんな臭いウンコが出るんだよ。なぁウンコマン教えてくれよ。」相変わらずのサブさだ。 キムラは無視を決め込んでいる。 「なぁミブシー。ウンコマンの耳ウンコが詰まって聞えねぇみてぇだぞ。」コンドウとミブシが笑う。 キムラは無視を決め込んでいる。 「あいつらはウンコしねぇのかな?だとしたら逆にクソほどきたねぇ...

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『鳥居〜違和感をズドン〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト⑦

『鳥居〜違和感をズドン〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト⑦

『鳥居〜違和感をズドン〜』 「今日も5人しとめた。次のターゲットはお前だ。そうだそこで立ち止まれ。その瞬間がお前の最後だ。さぁ来い。早く来い。そうだそこだ。気味悪がれ。止まった。よしよし。動くなよ。死ね。ズドーン!」 ぶつぶつ言いながらタカシはモデルガンを構えていた。一通り台詞を言い終わるとニヤニヤしながら振り返った。 「おいノブ。今日で6人目だよ。凄いよあの鳥居の落書き。みんな止まって絶対みるんだ。」 「違和感だよ。違和感は人を引き寄せるんだ。」 タカシは分かったのか分かってないの...

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『オプション〜コント結婚式〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト⑥

『オプション〜コント結婚式〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト⑥

『オプション〜コント結婚式〜』 ボ「いらっしゃいませ。今日はどういったご用件で?」 ツ「いや、式場さがしてまして。色々見て回ってるんですけど、迷ってるんですよー。ちょっと見積もりだけでもたててもらえませんか?」 ボ「もちろんです。お客様。日取りは決定していますか?」 ツ「ゴールデンウィークなんかはー、高いですよね?」 ボ「そうですねぇ。人気の日取りは少しお高めになります。少し待ってください。。。。。はい大丈夫そうですね。」 ツ「そうですか!値段はばっくりどのくらいでし...

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『ホールケーキ〜蝋燭を一気に点ける方法〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト⑤

『ホールケーキ〜蝋燭を一気に点ける方法〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト⑤

『ホールケーキ〜蝋燭を一気に点ける方法〜』 神聖ローマ帝国の頃から変わらない石畳は歩きにくい。 深い黒色の石畳は何百人何万人と様々な民族に踏みしめられ、神々しく光っている。 街灯は明るすぎない。道をうっすらと照らしているだけだ。 どうやって外すのか分からないマンホールに猫がいる。 僕らが歩きすぎるまで全く動かない。その場所が家であり、僕らが通行人なのだ。 街の真ん中にある城は奇妙なまでに暗い。 昼の存在感とは違う圧倒的な力を感じる。 凄く静かだ。街を革靴で歩く...

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『美女〜理不尽な食物連鎖〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト④

『美女〜理不尽な食物連鎖〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト④

『美女〜理不尽な食物連鎖〜』 この20人ばかりのイベントサークルの組織図はこうだ。男性リーダーをトップに据えて、3人の女性幹部が企画を考え、リーダーに提案。他の16人がそれに参加する。といった具合だ。 だが、そんな組織図はただの業務フローであり、人が集まりサークルという集団になっている理由となる裏組織図が存在する。 その中核を握っているのが、この3人の女性幹部の中の一人、春香ちゃんだ。この美人の春香ちゃんを目当てにイケメンが集まり、このイケメンを目当てに普通の女や普通以...

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『おなら〜プー太郎〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト③

『おなら〜プー太郎〜』黒川洸太郎−ショート小説コンテスト③

『おなら〜プー太郎〜』 あいつは『おならプー太郎』。クラスでそう呼ばれてる。クラスが変わり1日目に英語の授業中で、とんでもなく臭い屁をこいてから、そう呼ばれている。なにもこいつはおならだけではなく、人前で鼻クソはほじるし、鼻毛は伸ばしたままだ。女子からは不潔がられ、男子はカンチョーしたり消しゴムを投げたりしてイジっていた。 そんな時こいつはヘラヘラ笑っている。なのでイジリがイジメに変わるまでの時間はかからなかった。背中に突然跳び蹴りをされたり、腕にマジックで落書きされたり、ロ...

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