緑川凛太郎の小説 一覧

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『床屋〜截断〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト31

『床屋〜截断〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト31

『床屋〜截断〜』  髪は女の命と云う。  私は男だから、それはよく知らないけれど、女であるシャルがそう言うのできっとそうなのだろう。  なら、女は髪を切ったら死ぬのか、と訊いたらシャルは不思議そうに私を見る。 「何を言っているじゃん? 心臓とか止まったら、死ぬに決まっているじゃん。髪を切ったくらいで死にはしないじゃん?」 「そうですね。変なことを聞いてしまいました」  ところで、と私はシャルの髪を指で鋤きながら言う。 「おチビちゃん、そろそろ髪を切ります...

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『ノート〜愛情耽溺〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト30

『ノート〜愛情耽溺〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト30

『ノート〜愛情耽溺〜』 名前 佐々塚優(ささづかゆう) 年齢 24 性別 男 職業 教師 誕生日 12/5 十二星座 射手座 十三星座 蛇使い座 血液型 AB型Rh- 身長 184.5㎝ 体重 74㎏ 弱視で眼鏡とコンタクトを両用している 味覚障害で普通の食べ物が食べられない 無痛無汗症 利き手 左 利き目 左 利き脚 右 運動は左、だけど剣道や弓道など武道は右 習字は右 優しい声で、人の隙に入る 隙に入られたら、もう終わり 恋人 有り 童...

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『ゴミ箱〜言葉のゴミ箱〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト29

『ゴミ箱〜言葉のゴミ箱〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト29

『ゴミ箱〜言葉のゴミ箱〜』  僕の家には、たくさんのゴミ箱がある。  その一つ一つが、なんのためにあるのか、なんて。  僕は知らない。  満杯になった紅い、赤いゴミ箱を、僕は外に放る。  満杯になってしまっては、もう価値がないから。  そう言うと、奈穂は笑って、僕に言う。 「それはとても良いと思うよ。でも、きっと警察とかに怒られちゃうね」 「だったら、警察ごと捨てよう。僕には不必要なものだから」  ゴミ箱の中身は、何もない。  当たり前だ。...

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『電池~乾電池~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト28

『電池~乾電池~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト28

『電池~乾電池~』  命を電池に喩えた詩があった。  一人の少女が「命」を題に、筆を執ったのだ。  それを読んだときは、俺はもう普通に成人していた。  だから、だと思う。  とてつもなく心に響いて、いまだに忘れられなかったりする。  と、いう話を以前、同僚である神呪(かみの)さんに話した。  すると、神呪さんは「そう?」と不思議そうな顔をした。  それが、俺には不思議で、なぜか、聞いた。  で、その答えが「わからないから」である。  彼は「いや」と...

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『初雪〜雪路〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト27

『初雪〜雪路〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト27

『初雪〜雪路〜』  初雪は、例年よりも少し遅くて、僕は少し驚いた。 ――降るなんて、知らなかった。  今年は暖冬だと決めつけてしまい、そんなに冬の支度はしていなかった。コートも少し薄手のもので、手袋もしていない。  これだと、さすがに寒い。  そう思っていると、隣にいる少し背の低い彼女が「ねえ」と僕を見上げる。 「奈穂(なほ)。初雪だね」 「そうだね」 「……初デートで初雪なんて、なんだか、運命感じる」 「そうだね」  そんなこ...

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『カップ麺〜底にある〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト26

『カップ麺〜底にある〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト26

『カップ麺〜底にある〜』  散乱した空いたカップ麺。  賞味期限が四年前のもの。  これは、もう片付けられないとかいう話ではない。 「よーしーかーずーくーんー?」  と、僕は旦那の由一(よしかず)を睨み付ける。 「君、なんで部屋が汚いの? てか、このカップ麺の量何? たしかに、僕は車イスだから、調理場には立てないよ? けどね、料理しているじゃん」 「えっと~。これは、そのですね。理緒(りお)くん。アートだよ、アート」 「へえ? この! ゴミ...

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『サンタクロース~夢運び~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト25

『サンタクロース~夢運び~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト25

『サンタクロース~夢運び~』  小さな頃――幼稚園児くらいの頃に、一度。  母に怒られたことがある。  生まれて初めて、怒られた。  もう、俺は三十を少し過ぎているというのに。  いまだに、それだけは覚えている。 ――サンタクロースは、夢を運ぶ仕事なんだよ―― ――それをバカにするなんて―― ――そんな最低な子どもに育てた覚えはない―― ――出ていけ。二度と帰ってくるな――  そう言われて、家の外に出された。  当時は、訳がわからなく...

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『タータンチェック〜チェックな君〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト24

『タータンチェック〜チェックな君〜』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト24

『タータンチェック〜チェックな君〜』 「あり得ん。何ゆえ、全身チェックなんだ」  俺は親友の私服を見て、親友に訊く。 「お前は、あれか? チェッカーズ目指しちょっのか」 「目指してねえ。あいつらが、俺を目指しているんだ」 「やぞろし。殺すぞ」  そう言って、俺は親友を睨む。 ――本当に、バカなのかな。こいつ。  てか、あまりにもビックリして方言出てしまったではないか。  ふざけるな、本当に。 「ったく、俺が服選んでやるから、付いてこ...

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『アンパンマン~英雄~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト23

『アンパンマン~英雄~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト23

『アンパンマン~英雄~』  生まれつきの障害で、俺は周りにいじめられていた。  たしかに、障害はある。  しかし、これでお前らに迷惑をかけたか? と、思う。  かけた覚えは、まったくないから。 「いじょーしゃ!! いじょーしゃ!!」  と、クラスでいじめっ子である男子が俺を指してケタケタと笑う。  それが気持ち悪くて、毎回トイレで吐き出している。 ――誰か、助けてくれないかな。  この苦しくて、つらい状況。  誰か、助けてくれ。  俺が何をし...

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