白川湊太郎の小説 一覧

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『梅雨〜仕分け会議〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト12

『梅雨〜仕分け会議〜』白川湊太郎-ショート小説コンテスト12

『梅雨〜仕分け会議〜』 議長「それでは来年度の降水量仕分け会議を始めます」 12ヶ月『よろしくお願いします』 議長「来年度の予定降水量は1700mmとなっています。これを12ヶ月で分配していきたいと思います」 12ヶ月『はーい』 議長「まずは10月」 10月「紅葉狩りなどバス旅行を行う人も多いので、少なめで」 議長「次は11月」 11月「七五三の記念写真を撮る子供たちがいるので、少なめで」 議長「7月は?」 7月「各地で夏祭りが行われるので、少なめで」 議長...

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『壁~意外と簡単に~』白川湊太郎−ショート小説コンテスト11

『壁~意外と簡単に~』白川湊太郎−ショート小説コンテスト11

壁~意外と簡単に~ 季節は春、といっても桜は散ってしまった5月だ。父親の仕事の影響で片手では数えきれないくらい転校を繰り返している。どうしてこのタイミングで、などと父親に尋ねたとしても「仕事だから」としか答えてくれないのだから私にはどうしようもない。 今までのグループはバラバラになり、また新しいクラスとなって始まる4月。その不安定なお互い探り合いの期間に転校していたら、私だってクラスメイトと仲良くなる努力をしてだろう。しかし、今はもう5月。小さな存在の一人一人が集まって、大き...

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『商店街〜走るには最適〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト10

『商店街〜走るには最適〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト10

『商店街〜走るには最適〜』 持っていた切符を駅員に渡した。 未だに有人改札なのは変わっていない。 何年振りだろうか、都会に就職してからは一度も帰ってきてないはずだ。 俺は高校時代まで過ごした田舎に戻ってきた。 せっかくなので、辺りを歩いてみる。 中学校では夏休み期間にも関わらず、多くの生徒が校舎の周りを走っていた。 そういえば、俺も学生の頃は運動部で、練習後はみんなで商店街の駄菓子屋に寄り道したものだった。 アーケードのかかった全長700mの商店街。学校側から50...

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『角〜私欲のために〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑨

『角〜私欲のために〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑨

『角〜私欲のために〜』 あるところに悪魔が住んでいました。 悪魔の仕事は、山のふもとに暮らす山羊たちから角を奪い取り、人間に売りとばすというものでした。 昔からサイの角が漢方薬に使われるという言い伝えはありましたが、山羊の角もその当時の難病が治る特効薬とも言われており、高額で取引されていました。 山羊にとって角は代わりの利かないもので、奪われると死んでしまうのですが、悪魔はそんなことお構いなしで、私欲のために山羊の角を引き抜いていました。 ある日のこと、悪魔は人間から「...

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『水槽〜支配している〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑧

『水槽〜支配している〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑧

『水槽〜支配している〜』 水槽の魚が好きだ。 海の魚は自分で餌を獲り、自分の好きなように泳ぐ。。 それに対して水槽の魚は、私が自由に餌をやり、私が決めた範囲だけで泳ぐ。 この透明なガラス箱の世界を支えている、いや、支配している実感が得られるのだ。。 私は水槽の魚達が私の入れた餌を食べる様子を確認してから家を出た。 「先生にはこのクラスで授業を行っていただきます」 「はい…」 「大丈夫、みんな明るく元気な生徒達ですよ」 「そうですか…」 クラスの担任であるベテラ...

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『鳥居〜闇と光〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑦

『鳥居〜闇と光〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑦

『鳥居〜闇と光〜』 鳥居、それは日本の神社の使いであるニワトリが休む場所であった。 それ以外にも結界として神様に近づく悪しき者を拒むこともしていたそうな… 俺の名前は米田啓太郎。どこにでもいる中学二年生だ。ちなみに彼女はいない。 しかしこれは単なる表の顔に過ぎない。 俺の本当の名は“ダークマッドハンター”である。 前世は狩人で、そのときに神社の使いであるニワトリを何匹も殺して処刑されたのだ。 そんな悪しき前世であるから、光属性エネルギーが強い神社に近づくと、闇属性の...

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『オプション〜より豊かな生活を〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑥

『オプション〜より豊かな生活を〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑥

『オプション〜より豊かな生活を〜』 あるところに案内所があった。前世と来世を繋ぐその案内所には、豊かな生活を求めて多くの生き物が集まっていた。 そこへ人間の男として産まれる予定の者がやってきた。 「ここはなんだ?」 「転生案内所です。来世での生活がより良いものになるよう、事前にオプションを追加しておくことができるのです」 「そんなもの、初めてきいたぞ」 「お客様が前世でキツネとしての生活を楽しまれている間に設立されました」 「ふん、特に楽しくもなかったけどな。どんなオプ...

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『ホールケーキ〜5歳児の発想〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑤

『ホールケーキ〜5歳児の発想〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑤

『ホールケーキ〜5歳児の発想〜』 今日は息子の誕生日。 せっかくなので、5歳になった息子と二人でケーキを作ることにした。 丸いスポンジを敷き、息子に生クリームを塗ってもらうと、真っ白な土台が完成した。 私がイチゴとろうそくの配置を考えていると「あれもぼくのケーキみたい!」と息子が大きな声で叫んだ。 その視線の先にはリビングの掛け時計があった。 (ん、どういうことだろう…) 1、2、3、4、5…10、11,12 1から12までの数字をぐるっと見てみるが思いつかない。 ...

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『美女〜時空を超えて〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト④

『美女〜時空を超えて〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト④

『美女〜時空を超えて〜』 司会「時空を超えたミスユニバース。第一回は2016年の日本へ世界三大美女のみなさんにお集まりいただきました。」 観客「パチパチパチ…」 司会「まずはエントリー№1クレオパトラさんです」 クレオパトラ(以下:ク)「わらわはクレオパトラ7世、紀元前のエジプトで女王をやっておる。小鳥のような美しい声と巧みな話術で多くの男性を魅了してきたぞ。」 楊貴妃(以下:楊)「そんなこと言っておるが、そちは当時の世間一般でも特別美しいわけではなかったみたいではないか。...

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『おなら~小さな世界の中で~』白川湊太郎−ショート小説コンテスト③

『おなら~小さな世界の中で~』白川湊太郎−ショート小説コンテスト③

『おなら~小さな世界の中で~』 6×6に学習机が並べられた教室。 私は一番後ろ、左から3番目の席で化学の授業を受けていた。 黒板とノートを繰り返し見るという首の上下運動を繰り返す。 チョーク、シャープペンシルの音だけが聞こえる教室。 突然、ブッと短い音がする。 その瞬間に授業中の教室は今まで以上に静かになる。 おならをした犯人が生徒の中にいることぐらいみんな分かっていた。 音が出た後に、一瞬の間を空けて、生徒たちは一斉にどこから生まれた音か探しはじめる。 30人近い...

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