白川湊太郎の小説 一覧

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『水槽〜支配している〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑧

『水槽〜支配している〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑧

『水槽〜支配している〜』 水槽の魚が好きだ。 海の魚は自分で餌を獲り、自分の好きなように泳ぐ。。 それに対して水槽の魚は、私が自由に餌をやり、私が決めた範囲だけで泳ぐ。 この透明なガラス箱の世界を支えている、いや、支配している実感が得られるのだ。。 私は水槽の魚達が私の入れた餌を食べる様子を確認してから家を出た。 「先生にはこのクラスで授業を行っていただきます」 「はい…」 「大丈夫、みんな明るく元気な生徒達ですよ」 「そうですか…」 クラスの担任であるベテラ...

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『鳥居〜闇と光〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑦

『鳥居〜闇と光〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑦

『鳥居〜闇と光〜』 鳥居、それは日本の神社の使いであるニワトリが休む場所であった。 それ以外にも結界として神様に近づく悪しき者を拒むこともしていたそうな… 俺の名前は米田啓太郎。どこにでもいる中学二年生だ。ちなみに彼女はいない。 しかしこれは単なる表の顔に過ぎない。 俺の本当の名は“ダークマッドハンター”である。 前世は狩人で、そのときに神社の使いであるニワトリを何匹も殺して処刑されたのだ。 そんな悪しき前世であるから、光属性エネルギーが強い神社に近づくと、闇属性の...

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『オプション〜より豊かな生活を〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑥

『オプション〜より豊かな生活を〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑥

『オプション〜より豊かな生活を〜』 あるところに案内所があった。前世と来世を繋ぐその案内所には、豊かな生活を求めて多くの生き物が集まっていた。 そこへ人間の男として産まれる予定の者がやってきた。 「ここはなんだ?」 「転生案内所です。来世での生活がより良いものになるよう、事前にオプションを追加しておくことができるのです」 「そんなもの、初めてきいたぞ」 「お客様が前世でキツネとしての生活を楽しまれている間に設立されました」 「ふん、特に楽しくもなかったけどな。どんなオプ...

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『ホールケーキ〜5歳児の発想〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑤

『ホールケーキ〜5歳児の発想〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト⑤

『ホールケーキ〜5歳児の発想〜』 今日は息子の誕生日。 せっかくなので、5歳になった息子と二人でケーキを作ることにした。 丸いスポンジを敷き、息子に生クリームを塗ってもらうと、真っ白な土台が完成した。 私がイチゴとろうそくの配置を考えていると「あれもぼくのケーキみたい!」と息子が大きな声で叫んだ。 その視線の先にはリビングの掛け時計があった。 (ん、どういうことだろう…) 1、2、3、4、5…10、11,12 1から12までの数字をぐるっと見てみるが思いつかない。 ...

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『美女〜時空を超えて〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト④

『美女〜時空を超えて〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト④

『美女〜時空を超えて〜』 司会「時空を超えたミスユニバース。第一回は2016年の日本へ世界三大美女のみなさんにお集まりいただきました。」 観客「パチパチパチ…」 司会「まずはエントリー№1クレオパトラさんです」 クレオパトラ(以下:ク)「わらわはクレオパトラ7世、紀元前のエジプトで女王をやっておる。小鳥のような美しい声と巧みな話術で多くの男性を魅了してきたぞ。」 楊貴妃(以下:楊)「そんなこと言っておるが、そちは当時の世間一般でも特別美しいわけではなかったみたいではないか。...

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『おなら~小さな世界の中で~』白川湊太郎−ショート小説コンテスト③

『おなら~小さな世界の中で~』白川湊太郎−ショート小説コンテスト③

『おなら~小さな世界の中で~』 6×6に学習机が並べられた教室。 私は一番後ろ、左から3番目の席で化学の授業を受けていた。 黒板とノートを繰り返し見るという首の上下運動を繰り返す。 チョーク、シャープペンシルの音だけが聞こえる教室。 突然、ブッと短い音がする。 その瞬間に授業中の教室は今まで以上に静かになる。 おならをした犯人が生徒の中にいることぐらいみんな分かっていた。 音が出た後に、一瞬の間を空けて、生徒たちは一斉にどこから生まれた音か探しはじめる。 30人近い...

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『札束〜正しい使い方〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト②−

『札束〜正しい使い方〜』白川湊太郎−ショート小説コンテスト②−

『札束〜正しい使い方〜』 目を開けても辺りは薄暗くてほとんど何も見えなかった。部屋の中は静かだった。 頭がクラクラする。私は自宅へ帰る途中で誰かに襲われたのだった。 意識がなくなる直前、ガーゼを持った白い手袋が視野に入ったきたことを思い出す。 早くここから出ようと思い、自分が閉じ込められてる場所がどこなのか調べはじめた。 私は左手を壁に着けながら時計回りに歩いた。 おおよそ10m四方の部屋の壁には、いくつもの扉がつけられていた。 もう一つ分かったことがあった。 ...

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『白のセーター』白川湊太郎〜ショート小説コンテスト①〜

『白のセーター』白川湊太郎〜ショート小説コンテスト①〜

【白のセーター】 白、みなさんはこの色からどのような連想をしますか? 清潔、清純、純粋、おそらく良いイメージをお持ちの方が多いと思います。 色の力は不思議で、服やアクセサリーなど白い物を身に着けている方は、それだけで好感度が上がるのです。 私はその中でも白のセーターを着ている男性に惹かれます。 白には清潔感があります。それだけではありません。毛糸という素材は身体的な暖かさだけでなく、その見た目から優しさや心の暖かさが感じられ、それを見ている周りの人にも良い印象を与えることが...

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