『みかん~リスクとリターン~』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト53

『みかん~リスクとリターン~』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト53

『みかん~リスクとリターン~』 机の上にはパソコンのディスプレイが6台並んでおり、キーボードとマウスと少しの食料を備蓄している。 株価が下がったところを買う逆ばりスタイルでここ5年は稼げてきたが、最近は資産が目減りしている。 インターネットカジノのサイトに行っては細かい勝利を積み重ね、気が大きくなってきたところで負けている。 これの繰り返しだ。 フリーの投資家になった5年前、世の中は空前の株ブームだった。 僕は当時サラリーマンをやりつつ片手間で投資していたら月に100...

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『みかん~生き方~』白川湊太郎-ショート小説コンテスト53

『みかん~生き方~』白川湊太郎-ショート小説コンテスト53

『みかん~生き方~』 みかんにとっての晴れ舞台ってどこなんだろう。 そんなことを考えながら箱詰めされた私は出荷された。 「腐らないと良いけどね」 近くのみかんが心配そうに話しかけてきた。 私は、そうだね、としか答えることができなかった。 出荷された私はスーパーに並べられた。 どうやら一年が終わりを迎える時期らしく、スーパーはたくさんの人で溢れていた。 「あら、あなたはどちらの出身なの?」 声のした方を確認すると、隣の売り場のみかんが話しかけてきた。 「熊本で...

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『みかん~甘くて酸っぱい~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト53

『みかん~甘くて酸っぱい~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト53

『みかん~甘くて酸っぱい~』  愁哉(しゅうや)は、この時期になると炬燵(こたつ)に入り、蜜柑(みかん)を食べる。相変わらず裸族だから、全裸で、だけど。  そんな愁哉を僕は見ながら、隙を見て蜜柑をいただく。  愁哉はいつも蜜柑の皮を剥く前、蜜柑を揉んでいる。そして、白い筋のようなものを綺麗に取り、一粒ずつ美味しそうに食べる。 「その白いのは、美味しくないの?」  愁哉の剥いた蜜柑を食べながら訊くと、愁哉は「食っていやがる」とため息を吐き、僕を見る。 「その白いのは、何とな...

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僕がオススメするiPad proに入れるコスパ抜群完全ガイド

僕がオススメするiPad proに入れるコスパ抜群完全ガイド

『Ipad pro』を買うのであれば、『apple pencil』 を買わない手はない。 逆にいえば『apple pencil』を使わないのなら、SONYが出してる安い防水タブレットがコスパ抜群だ。 まず入れてほしいアプリは ①『goodnotes4』 950円ぐらいしたと思う。アプリに金を払うことに滅茶苦茶抵抗があった僕も、これだけは買いました。 これが有ると無いとでは、全く使い道が異なります。 一番のメリットは『仕事が出来る男』を演出できます。 会議やM...

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息子1歳11カ月『第2子出生、息子の反応、パズルと数字』

息子1歳11カ月『第2子出生、息子の反応、パズルと数字』

『第2子出生』 1月早々に娘が産まれました!母子ともに無事で本当に良かったです。 娘は本当に小さくて、息子の時にも思ったのでしょうが、こんなに小さい生命が一生懸命に生きようと鼓動を打つ感覚はとても感動します。 小さい頃は早く大きくなってほしいと願うものですが、この時期も瞬間的に終わってしまうので大事にしたいと思います。 『息子の反応』 当然、息子はお兄ちゃんになるわけで、でも分からないわけで。 嫁のお乳を吸ってる娘を見ては、離れ、泣いてる娘を横目で見ては、見てないふりをし...

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『プレゼント~縛り~』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト52

『プレゼント~縛り~』黒川洸太郎-ショート小説コンテスト52

『プレゼント~縛り~』 『今日ヒマな人~?』 『すまん。日曜出勤なんだ汗』 『俺も』 『私は今日から旅行だよ~』 「見てよこのグループライン」とスマホを見せてきたのは、1ヶ月前に友人の紹介で知り合った看護師の貴子だ。 「これがどうしたの?」と率直な疑問をぶつけると、貴子は少し拗ねたような顔をした。分かってくれないんだと残念がっているのだろうか。 自分も彼女が欲しかった時期なので、貴子でもまぁそうゆう流れになればそれはそれで良いかな。というレベルで僕は貴子に少ながらず...

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『プレゼント~Merry X’mas~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト52

『プレゼント~Merry X’mas~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト52

『プレゼント~Merry X'mas~』  終業式の日。僕は、佐野(さの)さんに「今夜、空いてますか?」と訊かれ、空いているです、と頷いた。すると、佐野さんは笑って「じゃ、今夜は俺に時間をください」と言った。  そして、夜というか夕方。  今日は十二月二十四日。  一般的には恋人同士がイルミネーションを見たり、家族がサンタクロースの話をしていたりする日なわけで。  僕は地元―藁谷町(わらやのまち)駅の駅前で、佐野さんを待っていた。  真冬だということもあり、とてつもな...

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『プレゼント~あ、た、し~』白川湊太郎-ショート小説コンテスト52

『プレゼント~あ、た、し~』白川湊太郎-ショート小説コンテスト52

『プレゼント~あ、た、し~』 「これやってみたいんだー」 実花が嬉しそうに見せてきたananの表紙には『プレゼントはあ、た、し♡を実際にやる方法』と見出しが。どうやらマガジンハウス社は頭がおかしくなったようだ。 雑誌の中身を確認すると「自分自身をプレゼントして許される女の子は?」「自分自身をラッピングする方法」などが書かれてある。これが大真面目なんだから恐ろしい世の中だ。 「ね、だから由利に助けて欲しいの」 彼女は自分自身にリボンを結びつけたいらしい。東急ハンズに勤務...

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『将棋~転生~』白川湊太郎-ショート小説コンテスト51

『将棋~転生~』白川湊太郎-ショート小説コンテスト51

『将棋~転生~』 目が覚めたときには部隊の最前線に並んでいた。 手には小刀が握られている。これで戦えというのだろうか。 状況を確認しようと周り見渡すと、右にも左にも私と同じ顔の奴がいた。 全部で九体。彼らの手にも小刀が握られている。 さらに前方ではこちらを向いた私が同じように小刀を握って並んでいる。 隣にいる奴、向かい側の奴、私という順番で動いた。 どうやら私の軍と敵の軍は交互に、しかも一体ずつ動けるらしい。 それを決めるのが誰かはわからなかったが、後方にいる王ではな...

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『将棋~対局~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト51

『将棋~対局~』緑川凛太郎-ショート小説コンテスト51

『将棋~対局~』 僕は、たまに将棋を指す。  趣味とまではいかないが、時間があったら指している。  相手は友人だったり、家族だったり。  今日も、仕事が思ったより早く片付き、指そうかと思っていた。  だが、僕の部屋から妻の「文(ふみ)くん! めっ!!」という声が聞こえた。そして、僕が部屋に行くと、息子が僕の将棋の駒を床に散らかしていた。 「おっと、これじゃあしばらくは指せないな」  と、僕が苦笑すると、妻は「あ、えっと」と少し慌てる。 「こら、文くん。お父さんがそれを...

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