作中名言「僕は小説の力を信じてなかった。小説はただ面白いだけで、何も変えることができない。本を開いて、閉じたら、それでおしまい。ただのストレス発散の道具だ。僕がそういうことを言うと、正一はいつも、「独りで黙々と小説を読んでる人間は、集会に集まってる百人の人間に匹敵する力を持ってる」なんてよく分からないことを言う。そして、「そういう人間が増えたら、世界はよくなる」と続けて、人懐っこい笑顔を浮かべるのだ。僕はなんだか分かったような気になってしまう」
スピード感がある最強の青春小説。
在日朝鮮人である主人公の生きてるだけで起こる学歴や人種、恋愛の葛藤をストレートかつ、コンビネーションを織り交ぜ怒濤の攻めでページを読み進めさせる。
キャラクター全員の一言一言がかっこよく、特にこんな親父になりたいと思えるようなカッコイイ大人を出演させる。一言一言が意味深く、多くのメッセージが隠されていて野暮ったくない。
洗練された言葉。
ハワイに行きたい。
広い世界をみろ。後は自分で決めろ。
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