【目の見える人は心が盲目になる。】
盲目の子ども達がエベレストに登るドキュメンタリー映画。彼らは盲目に加え、貧民層で、家族や家が無い物もいる。
タシという少年の物語が心にしみた。
彼は、盲目のストリートチルドレンで、人さらいを受け、盲目の物乞いとして雇われ、金を貯めるが、奪われ、追いかけることも出来ず、雇い主から逃げ、土地も分からないところから必死で逃げてきた子ども。
彼はエベレスト登山するためにディレクターと親元に会うのだが、悲しい言葉を吐かれる。しかし、過去なにがあったかという話になった時には、「もう忘れた」と答えた。
盲目の少年が。
エベレストの登山を終えた少年達の見えない眼は輝いていた。6550メートル登った自身と「諦めなければ登れる。」という言葉を胸に、それぞれの道へと前へ進もうとする。
盲人を迫害し、白眼視する風潮のある文化の中で、少年達は前へ進む。
最初のシーン。真暗闇が流れる。パッと画面が切り替わり、落ちたら死ぬようなクレパスが眼下に広がる。凄い映画でした。
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