「大学生のバイブル」かなんかの帯が巻いてあって、まんまと僕を小説にのめりこませた思い出の一冊。
この人の頭はどうなっているんだろうか?キャラクター設定や、背景、3人の殺し屋、鈴木の過去。押し屋。これらの人物が、まさしく、映像を読んでいるがごとく、情景が事細かに想像できる。読むスピードも展開力が凄すぎて、一瞬で読めてしまう。
「人」という生き物に対する「死」の概念についての本である。
作中名言
「 人は誰でも死にたがっている。」
結局、人の命なんて二の次なんだ。大事なのは、利便性だ。命より利便性だ。
「自殺する奴ってのが大嫌いなんだ。人間だけだぜ、逃げるように死ぬのは。偉そうじゃねえか。どんなに酷い環境におかれたって、動物は自分から死のうとはしねぇよ。自分たちが生き残るために、他の動物がどれだけ犠牲になったか知ってるからだ。人間ってのは、傲慢だよ。だからよ、俺は飛ぶんだよ。死ぬのは、そのついでだ。」
人は本当に死ぬまでは、自分が死ぬとは信じないからだ。
人間がいてくれてよかったなんて思ってねえよ、人間以外はな
最後。
生きてるみたいに生きるんだ。
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