このニットですが、自分が小売店だとして、購入するとしたら、全部で一個なんです。
赤だけを。黄色だけを。黒だけを仕入れても、店頭では売れない。一個一個を売るでなく、面で売る。
点ではなく、戦ではなく、面で売っていく。これが商売の最高の形。
本も同じで、黄金ラインがあって、コンプリートしたくなる。
例えばエレファントカシマシの本を買ったら、ミヤモトヒロジの自伝が欲しくなる。そしたら森鴎外に興味ができて、そこから歌詞を読み解きたくなる。
全てで一つ。この面の売り方。まずはこれ。でもこれを読んだらこれを読みたくなるよねっていうプレゼン。
それを案内してくれるのが店員であり、売場のポップなのだろう。
それを誘発するのがバックミュージックであり、雰囲気なのだろう。
当然のことだが、すぐ忘れてしまうことだ。
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